がん治療を淡々とこなす記録

29で乳がん、寛解したと思ったら35で新たに大腸がん(原発#2)。心の寄り添い一切なしのがん患者お役立ちブログを目指す記録。

内視鏡検査当日のごたごた

大腸内視鏡検査を受けたことがある方はおわかりかと思いますが。

内視鏡検査を受ける場合、腸をからっぽにしなければならないので、そのための対策をさせられます。

まず検査の3日くらい前から消化の良いもののみを食べるようにします。そのうえで検査前日に下剤を飲み、検査当日は2リットルくらいある腸洗浄液を飲みます。腸洗浄液は、まずい薬にグレープ風味の甘さがつけられている感覚の味です。この液をすこしずつ、4時間くらいかけて飲みながらトイレにたくさん行き、腸を洗浄するというシステムです。

 

私もそれに従って、前日に規定の下剤を飲んで寝ました。

その3日前から消火の良いもののみということでほぼ毎日うどんを少量しかたべていなかったので腹痛も起きずでしたが、下剤を飲んで寝た翌日の朝、最悪に下腹部が痛くて目覚めました。トイレに行っても何も出ず、悶絶しついに自分で救急車を呼びました。(一人暮らしなので)

救急車、人生初乗車です。救急車って乗ってもすぐに出発しないんですね。まず生年月日と名前、病歴などの基本情報とかを聞かれて痛いのにそれらに回答しなければなりません。そうこうしていたら、偶然にも検査予約をしていたクリニックから電話がかかってきました。内容は、「午後3時の予約でしたが、院長が診たいようなので12時でもいいですか?」というもの。(この時点ですでにクリニックからもこいつヤバイかも認定されていたのかも?)そこで「え~実はかくかくしかじかで今救急車に乗っていまして」というと、そのままクリニックに来てくださいとなり結局ふつうに救急車でクリニックに運ばれました。

さて現地に到着したくらいから、どうも上から下から状態に。いったん診察台に運ばれなんやかんやした後、とにかく検査しないとだからこのまま腸洗浄液飲んで検査やりましょう、とのことでリクライニングチェアのような部屋に通されました。そこから例の2リットルドリンクを飲みながらトイレに行くも、全体的にヘロヘロ。結局7時間くらいかかってようやく内視鏡検査がスタートしました。

スタートしたら、すぐ終わりました。

通常結果は後日なのですがすぐに呼ばれ、「予想外の展開ですのでこのまま〇〇病院に行ってください、はいコレ紹介状ね。」と。直腸からカメラを入れて、最初の曲がり角からS状結腸に進むところですでに腫瘍で先に進めないので検査終わりました、ということでした。

 

紹介状を持ってその病院にタクシーで直行。

ちなみに、ここまで私は救急車で来ているので、完全に服装が外にいていい状態ではありません。9月なのでまだ暑いですから、上はノーブラのTシャツ1枚、下はユニクロの薄いルームウェア、裸足にサンダル、持ち物は右手にスマホと家の鍵、左手に財布(しかもたまたま現金が200円くらいしか入っていない)をそれぞれ生で持っている状態。この状態でタクシーに乗り、Suicaかカード使えるかを確認して乗車、そのまま市民病院に移動し、救急外来でCT、そしてその服装で即入院で1泊しました。

 

次の日外出申請して荷物取りに帰りましたけどね。

 

ちなみに即入院となったのは、腫瘍がこの時点ではまだ悪性と決められはしないが、イレウス(ガスも水も通らないふさがった状態)の一歩手前なので一刻も早く絶食せよということによります。まだかろうじて通りはする状態のようでした。そこから1回目の入院はこのようなスケジュールです。

1week:そもそも入院日が3連休の前日夜だったため、何も検査もできずただただ絶食し点滴を打たれるのみで3日過ごし、その後もろもろの検査。

2week:大腸ステントという拡張器具を入れる(※次回詳細)

3week:液状の栄養ドリンク→流動食まで進歩し、診断確定、手術日決定、いったん解放、シャバへ。

 

 

次回は、現代の医療はすごい!大腸ステントについてです。