がん治療を淡々とこなす記録

29で乳がん、寛解したと思ったら35で新たに大腸がん(原発#2)。心の寄り添い一切なしのがん患者お役立ちブログを目指す記録。

1、女性ホルモン的な症状

ことの始まりは高校生くらいのときである。もともと生理不順で、まさにいつ来るかわからない状態。27日経っていないのに来る、と思ったら1カ月半ほど空く、2週間ほど続く、等々。

はじめのうちは、「思春期は不順」と一般的に教えられたとおり気にしていなかったものの、そのうち、いよいよ思春期とかそういう問題ではないのではないか、という状態に。

あるとき、毎回終わりかけの状態がだいぶ長く続くようになり、その状態がだんだん悪化してついにはずっと終わらなくなる。

終わりかけ状態が数カ月続いたので、これはどうしたものかと初めて婦人科に出向く。

 

出血が止まらない時はピルを飲むらしい。プラノバールという、一般的に避妊用に使われるものより強い類のものを常用するようになる。

ここから数年経ってようやく症状の詳細が分かるのだがそこの経緯は省略して。

病状としては「多嚢胞性卵巣症候群(略してPCO)」というもので、端的には卵巣が異常で排卵障害のため子宮内膜が徐々に剥れていき、ストップのタイミングが無いためずっと止まらない状態である。

 

ピルの他に、女性ホルモンを促す漢方やら、排卵誘発剤やら、よくわからない注射やら、ほぼ毎月通院し毎月投薬し続けること10年。

途中、勝手に服用をやめてみたらたまに生理が復活することもあったが、またもとに戻り結局は再通院、というようなことを続ける。初めのうちは誘発剤などのフルセットを受け入れていたものの、段々面倒になり後半はピルを無理やり数か月分処方してもらいなるべく病院に行かなくても良いようになんとなくやっていく。

 

さて長くなったがなぜここから始まるかというと、投薬による女性ホルモン摂取は乳がんに悪いのである。勿論原因がこれと決まったわけではないが、個人的には絶対そうだと思っている。

 

10年服用していた時代は全くそんなリスクなど知らなかったし、そもそも乳がんの存在すら認識していない時代からやっているのでほぼ日課のようなものである。

しかし乳がんが見つかってから、「ピルの一生服用禁止令」が下されはじめて知ることになる。確かに、女性ホルモン摂取により乳腺が発達するからダメだ、というロジックは納得できる。

おかげで現在は抗女性ホルモン剤服用というこの時代と全く反対のことをする羽目に。。

 

余談だが、看護師とこのことを雑談で語っていたときにイソフラボンを取っても良いのか、納豆を食べても良いのか、などを聞いてみたところ、「毎食納豆2キロとか食べなければそんな少量影響しない」と笑いながら言われる。

納豆を禁止されなくて本当によかった。一応「イソフラボンサプリ」などは封印しようと思う。

 

 

しこりが見つかって悪性と判明し、色々と検査結果を言われてゆく中で、サイズ的に発生は下手すれば8年前だと聞かされ、「んなアホな」と思っているわけであるが、明らかに急に登場して、探さずとも分かる明らかな腫瘍となるまでに成長するまでそう年月は無かった記憶があるので、このピル投与のせいで普通の人より腫瘍が急成長したのではないかと踏んでいる。

 

女性的な疾患は結局このようにリンクしているのである。ホルモン系のどこかが悪いとバランスが崩れてどこかしらが悪くなって癌になったりするのだきっと。

特に証明されているわけではないが。

なので、ホルモン系の何かの疾患を持っている人間は、ホルモン系の重病になるリスクがあることを認識し、たまにチェックする必要があることを一般に広めたい。

すでに子宮がんのリスクが高いから検査しろと言われ続けて昔から常に検査しているが、そのうちなりそうだなと勝手に思っている。

 

意外と、良い年してまだあの「婦人科の内診」をやったことが無いという人はけっこういて、30代後半の女性でも「心配なのはわかっているけどコワイからできないー(><)」などといった能天気なことをほざいている人間には裏拳を与えたくなるものだ。

自分は10代の頃から一体何十回内診をやったか分からないが、ベテランすぎて今では何とも思わなくなっている。